#4 少数を本当に「精鋭」にするには?

#4 少数を本当に「精鋭」にするには?

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    「精鋭」にするには?そのために必要な力のひとつこそ、「オフィス力」。

“精鋭”たる人財の条件とは

新型コロナウイルス感染予防の観点から、皆様は現在、オフィス環境の在り方により気を配られていることと存じます。
そんな中、今回のテーマは、小中規模の企業が求人の際や他社とのコミュニケーションや交渉などを行う際によく用いる“少数精鋭”ということについてです。「精鋭」とはいったい、具体的にどのような人を指すのでしょう。

すぐに思い浮かぶのは、「能力もパフォーマンスも高い人」といった「人材」というより「人財」ともいうべき人物像です。「能力」は職種によってさまざまですが、今後の成長の可能性も含めた「スキル」「知力」「経験」等におきかえられます。そして、その能力を限られた時間やあらゆるシーンで発揮できる「パフォーマンス力」が大切になるでしょう。では、高いパフォーマンスを発揮するための条件とはなんでしょうか。ここでは5つの要素を下に挙げてみました。

ムリをしない ・時間、日程、業務レベル
ムダをなくす ・時間、コスト、業務の重複
モレを防ぐ ・業務の必要,
・社員の休日 等
ミスをなくす ・期限
・業務手順
メリハリをつける ・創造時間
・自分時間

ビジネスは「能力」を「段取り」や「効率」といった「時間的要素」と共に求めます。
上の表における「時間的要素」は、主に「ムリ」「ムダ」ですが、もう一つ着目していただきたいのが「メリハリ」です。効率を重視する時に削減が求められるのは、「業務時間」。しかしながら、ただ時間を削減するだけでは、“精鋭”たりえないでしょう。大切なのはそのことで生じた時間を、ビジネスの創造的な分野に使ったり(創造時間)、自分に投資したり(自分時間)できることです。それによって、常に「能力」を次に向けて引き上げる、多様な引き出しや可能性を持っている人財こそが「精鋭」なのではないでしょうか。

「精鋭」、彼らを守るために、育てるために

現在はどの企業も、人手不足・人財不足という課題を抱えています。
人手不足だから少数、それでは「少数精鋭」とは言えませんし、小規模で能力や生産性が低い社員が存在すれば、企業として致命的です。また、そういった状況下では今在る人財を「精鋭」へと育成することも極めて重要でしょう。もちろん、貴重な「精鋭」たる人財ですので、ただ5つのMを実現させるだけではなく、彼らがより働きやすさを感じられる環境の用意も必要です。互いの異なる性格・経験・価値観を尊重することができ、モチベーションやパフォーマンスを高められる環境が。企業はそうした環境づくりにも向き合うべきではないでしょうか。

まずは、「業務」と「コミュニケーション」の見える化を

パフォーマンス向上のためには、先に挙げたように「ミスをさせない」「ムダをなくす」「モレを防ぐ」といった、「段取り」・「効率」に関わる「時間的要素」が大切になります。
そのためにまず行うこととして業務の見直しやフローの整備が挙げられますが、その際合わせて考えていただきたいことに「業務の見える化」があります。
「業務の見える化」がなぜ必要か。それはいつでも誰でも業務の状況がわかる状態であれば、業務に対して担当者以外の他者の意見やアイデアが介入する余地が生まれ、さらには社員同士のコミュニケーションが活性化し、業務に広がりや柔軟性、改善の可能性が生まれるからです。
そうした「業務」と「コミュニケーション」の見える化は、自ずと「精鋭」同士が連携し合う機会を増やし、パフォーマンスを高めることにつながるはずです。

1人の「人財」あたりの面積が縮小傾向にあるオフィスの現状

翻って自らのオフィスについて、そして検討されているオフィスについて考えてみてください。
「業務の見える化」につながる風通しのよい空間ですか? コミュニケーションにより、ひとつの業務の可能性を広げ、価値を高められる空間ですか?
さらには、1人の社員が「精鋭」たるために、彼らのためにどれだけのゆとりを提供できていますか?

■ 1人あたりオフィス面積の推移(東京23区)
※出典:ザイマックス不動産総合研究所「1人あたりオフィス面積調査」(2019年)

現在、「1人あたりのオフィス面積」は下がり続けています。
2008年以来、約4坪程度で微増・微減を繰り返してきましたが、2019年には平均値が3.71坪と、はじめて3.8坪を下回る最少値となりました。

■ 新規テナントと継続テナントの1人あたりオフィス面積の推移(東京23区)
※出典:ザイマックス不動産総合研究所「1人あたりオフィス面積調査」(2019年)

さらには新しいオフィスほど、面積が縮小傾向にあるのが現状です。
とくに土地が少なく家賃も高額となる都心において、オフィスは「風通しのよさ」を確保するような空間、会議室などのコミュニケーションの場を削減してきたのではないでしょうか。

PMOは「チーム」を「見える化」するワンフロア設計

野村不動産のPMOは、小中規模オフィスを対象とした、ワンフロア・ワンテナントの空間設計です。「時間」が大切な企業に応える好立地に、ヒューマン・ファーストの、生活空間としてのオフィスをご提案しています。ラインナップは約45坪~150坪超までと、10数名~30名の企業をイメージしたオフィス空間をご用意しています。
空間は、無柱設計のため、企業の業態や特徴に合わせて各々の「風通しのよさ」を柔軟に創造できます。ワンフロア・ワンテナント設計が、社員同士のスムーズなコミュニケーションを実現できるでしょう。さらに、ミーティングスペースや、ちょっとしたコミュニケーションを自由に交わせるレストルームをはじめ、共用空間の設計・グレードを大切にしています。PMOのオフィスには、そうした「見える化」・業務効率化によって生まれた「創造時間」や「自分時間」を喚起し刺激する高いデザイン性・クオリティがあります。それはなにより、PMOが小中規模に特化した“精鋭”一人ひとりのモチベーションやパフォーマンス向上のために考え抜かれたご提案だからです。

私たちが提案している空間、それは少数を精鋭にするオフィスです。

「少数精鋭」に集う社員には、自己成長に貪欲で、仕事の裁量の大きさに魅力を感じて集ってきた人財が多いはずです。優れた人財が継続的に能力を発揮するためには、オフィス環境の快適化が欠かせません。彼らを通じて企業はブランド力を高め、さらに「精鋭」たる人財が集ってくる。「少数精鋭」であるために、「オフィス」は重要な役割を担います。

野村不動産では、PMOのノウハウをヒントに小規模企業向けオフィスもご提案しています

  • 10人未満の小規模企業の「少数精鋭」を実現する「H1O」

    「H1O」では、生産性向上、イノベーション創発、そしてクリエイティビティを発揮できる「場」としてのオフィス空間の提案をしています。業務空間の快適性はもちろん、広い会議室、コミュニケーションの場にもなるフリースペースなど風通しのよい空間による業務の「見える化」だけではなく、利用状況の「見える化」、最新のセキュリティ、心身の健康へのサポート等を通じて、「少数精鋭」を力強く支援しています。

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